【コーチング】第6回 ゲシュタルト・コーチングスタンス
ゲシュタルト・コーチングスタンス
~今、ここに集中する~
①
ピンクの象
ピンク色の象
これから10秒間、ピンク色の象を思い浮かべてください
②
それではこれから10秒間、ピンク色の象だけは思い浮かべないでください。
・・・果たして、「思い浮かべない」ということができたでしょうか?
人間の脳というのは、「肯定型」の状態を扱うようになっています。
「否定形」や、「マイナス」という概念は、比較的新しく考え出された論理学や数学の世界での考え方の概念で、現実には存在しない幻です。
この幻の概念が私たちの脳に入り込み、時には行動変化や前進の妨げとなる場合があります。
コップの中の水
幻:コップの中には半分しか水が入っておらず、あと半分足りない。
事実:コップの中には水が半分、空気が半分入っている。
ドーナツ
幻:ドーナツには穴が開いている。
事実:ドーナツは輪っかの形をしている。
物事の存在を、現実に存在するものだけを統合すればいいのですが、存在しないものを統合すると、人は幻に振り回されるようになります。
◆自己評価、他者評価が低く、「否定形」「減点方式」「マイナス」の思考パターンに陥っているとき、クライアントはなにかと格闘しますが、いつまでもそれをやっつけることはできません。
なぜなら相手が幻だからです。
幻とは、、、今までできなかったこと、今できていないこと、足りないもの、欠落、短所、欠けているもの、マイナスな観点、間違った生き方がある、、、です。
◆「こうなるはずだった。こうあるべきだ」という正しい自分・正しい他者はどこにも存在しない幻です。
この世界には、合っている、或いは間違っている人間はいません。
この世界にはありのままの人間しかいません。
コーチは、「今ここ」ありのままの自分をクライアント自身が自分で認められるように促し、励ましましょう。
例)
ーあなたが過去にできたことは何ですか?
ーあなたが今できていることを挙げてみましょう
ーそこに何がプラスされるともっとよくなるのですか?
矢内綾乃